地上から10kmから50kmの間の成層圏。
上へ上へと進んで一時間かかった。
本日も快晴。
雲は遥か下。
薄く青みがかった球面がどこまでも続く。
便宜上ここは未だ地球で、宇宙までは現地点から約90km。
映像情報だけで「宇宙だなぁ」なんて判断できることもなく、重力を振り切ると気づけば宇宙だ。
オーロラは地上から約100kmの地点で輝いていることを踏まえれば、ここはまだまだ空と呼べる位置だろう。
目指すべくして来たオゾン層だが、澄んだブルー以外には特段取り上げるものも無い。
淡々と業務に取り掛かる。
行動を監視されつつ、事前の命令を全うする。
できるだけ手短に、何事もなく切り上げよう。
といっても、こちらからまた別の機械に指示を出すだけだ。
今できるのは地球の輪郭を映すのみ。
徐々に暗くなるグラデーションを映すのみ。
境目なんぞどこにも無い。
左右で違う生地に中綿を入れ縮絨加工を施し、歪みとボリュームを出したオーバーコート。
CALL / WOOL SHRINK LONG COAT




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