急ですけど、ISSUETHINGSってどMやなって思うんです。
ブランドタグ(というかサイズが書いてあるだけのボタン)の主張の無さとか。
捲らないと分からない値札とか。
これは消費者に対しての部分。
一番はやっぱり、何から洋服を生み出すかという点。

今シーズンは商品毎の説明で書いている通り、M-65フィッシュテールパーカ、通称モッズコートをベースにしています。
コートをサンプリングしてコートを作る、っていうのが服を作る流れではよくある。
でもISSUETHINGSは違う。
M-65のイレギュラー品を何着も買って、縫製だったり、生地だったり、染色だったり、はたまた縮絨であったりのISSUEを取り上げて、一つ一つのISSUEを服にしている。
アトリエにお邪魔した時に思った。
ばり名は体を表すやん。



今回は素敵な中綿ジャケットの話。
商品名は「25b/89-p/p/p-00」。
名前があるようでない。
ブランドの中でなんて呼ぶんでしょうね?


極小リップストップのポリエステル生地、中綿は軽さの暖かさがちょうどいいポリエステル100%、裏地は表と同じく極小のリップストップでやっぱりポリエステル生地。
全てポリエステル100%。
ポリポリポリで光沢、繊維、マットさを一着で楽しめます。



このアウターの一番の特徴であるダブルジップ。
開けると中綿の瓢箪キルティングがひょっこりします。
これをM-65のライナーのアームホールの底にある、通気性を確保するための開きから着想して作ったという。
うーん。
あの、脇の下の、開いているやつ。
うーん。
これは、創作の原点まで、考えても絶対辿り着かないわ。


開けると前述の通り通気性を確保できます。
それに加え、中のキルティングが視覚的なデザインにもなっています。
ある意味スレキの立ち位置である生地に、デザイン性を含ませているのが最高なポイントです。
表地と中綿の間が全てポケットになっているので、前身頃の左右と背中側の3ポケットと言えます。



袖は軽めのゴムリブ。
裄丈が長い作りですが袖先で留まります。


背中側の着丈をやや長めにとっています。
リブで裾が詰めてあるので、ヒップに程良く沿う設計です。
座って立つ時も裾直しの手間無し。




170cm着用
ISSUETHINGS/25b/89-p/p/p-00/Jacket サイズ2
ISSUETHINGS/25b/96-c-00/Knit サイズフリー
ISSUETHINGS/25b/53d-c/2-04/Shirt サイズ2
ISSUETHINGS/25b/93c-c1/c-03/Pants サイズ2
なんかやりたかった、どこにでもいそうなおじさんみたいな着合わせ。
シャツ着てニット着てアウター着てデニム履いて、それに生地のペラいキャップ。
でも普段使う時はこんな感じがいいかもしれない。
M-65モチーフで統一された今シーズンのISSUETHINGSなら、アメリカの親父らしいコーディネートをしても大丈夫でしょう。
太過ぎないスタンダードデニムの貢献は大きいけれど、その他のアイテムも目を見張る程の派手さは無い。
近付くと感じる違和が、どこにでもいるコーディネートをアップデートしてくれると思います。

表側で着るとリンキングが出てしまい、裏側で着るとタグが見えてしまう、どちらでも着れるけどどちらも一般的な見た目にならないニット。



色のフェードが著しいブラックウォッチカラーだったシャツ。
衿や袖、前立てにウールの生地を挟み込み、表地との縮絨率の違いを利用することで、縫製の不均一な歪みを狙っています。
歪さを狙って作っている割に、シャツの重要な部分に生地の厚みが出ることで、生地の見た目以上に細部の仕立ての良さが感じられます。



左右で色落ち感が違うデニムトラウザー。
チノをそのままデニム生地で作ったようなスラントポケットと玉縁ポケット。
ベルトループの幅感は狭め、8ループあるので腰のホールド感がしっかりあります。
シャツインがとっても合うデニム。

横道逸れてもうた。


170cm着用
ISSUETHINGS/25b/89-p/p/p-00/Jacket サイズ2
ABELIA EDOWARD GOUCHA/TAPERED SLACKS サイズ2
そしてスラックスにも合います。
八の字ジップを脇下に搭載する上で、自然な選択としてそうなったラグランスリーブの肩の丸み。
ふんわり肘まで膨らんで裾で落ち着くシルエット。
腰周りがフィットしたヒップから裾まで伸びるスラックス。
後ろ着丈に対して前着丈が-5cmなのもここで活きてきます。


170cm着用
ISSUETHINGS/25b/89-p/p/p-00/Jacket サイズ3
黒はサイズ3、ラストです。
おっきい。



一つの洋服からあらゆる文脈や生地、ディティールの要素を捉えた今シーズン。
一つの要素から服に還元するまでの創造。
それぞれのISSUEは解決すべき課題でもあり、デザインの幅を広げる種にもなる。
これって普段の生活でも言えるかもしれませんね。
渡辺さんがどMかは分からないんですが、特異な視点で私たちを楽しませてくれることだけは確実です。
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