思った通りの結果になった。
いつもこういう事態に備えれば、備える時、備えよ、と起きた時のことを考え準備するのだ。
事が起きないに越したことは無い。
だが、起きる時は起きるものなのだ。
本来こういった皺寄せは気分の悪いものだが、私は違う。
指先だけを合わせる様な拍手と共に、
すご〜い、こんなにすぐ対応できる人がいて良かったです〜。
そんな後輩の言葉にも平平としたものだ。
こちとら20年、店をやっとるもんでぃ!
これぐらいは慣れっこでぃ!
江戸っ子の文法がどんなものかは知らない。
すんと何食わぬ顔で、心の中ではてやんでぃといった具合だ。
そうこうしていれば、もう退社の時間か。
今日はありがとうございました〜。
ふふ、全然構わないさ。前にも似た事があったんだけど、その時大変だったからね。
もしよかったら、お礼にこの後お食事でもいかがですか〜?
おやおや、とんだ皺寄せがきたと思っていたが、たまには悪いもんじゃないな。
ってことは無いのか。
期待している訳ではないぞ。
帰るぞ。
もう身支度も終わるぞ。
退勤押すぞ。
もう少し、書類を整理しとくか。
ダウンパックにギャザー処理を施し、ボリューム感を強く出したダウンベスト。
REFOMED / MANUAL DOWN VEST




refomedはよくギャザーを使うが、今年はダウンパックにギャザーを施していた。
ダウンは真に寒さから身を守る外套である。
コートの上からも着れるほど巨大な身幅のダウンベスト。
インナーでばかり防寒をしてもいいが、別に最後に身を包むアウターと呼ばれる布の上に羽毛を羽織っても問題は無いのだ。
身体の形を覆い隠す「大きい」は、単純なものから思案に富んだものまであるが、このダウンベストは後者だろう。
歪だギャザーが横に並ぶ。
ダックテールの裾の稜線。
中央のフロントジップに並ぶI字のジップポケット。
全てが普通に見える違和だ。
違和を違和と見せないのがデザイナーの本領なのだ。
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